【書籍紹介】『博士になろう!理系のための研究生活ガイド B&Tブックス』坂口謙吾(著)日刊工業新聞社(2015)

書籍紹介

概要

今回ご紹介する書籍は、特に理系研究者を目指す方に対して書かれた本です。

博士を取り巻く環境(執筆当時の)や博士になる方法と有能な博士になる方法、大学院に入って具体的に何をしていくことになるかといった点について書かれています。


また、博士とは何かといった根本的な内容と、博士の中でも特に論文博士について、制度ができた経緯を含めその実態まで書かれています。

さらに、海外の博士事情と日本の博士事情の違いについても触れられています。研究室を選ぶ時に留意する点についても触れられており、有益な情報が書かれた書籍であると感じました。

印象に残ったこと

時代がどのような博士を求めているかについて著者の考えがまとめられている点が印象に残りました。

「No. 1博士」、「Only 1博士」、「CNS症候群」、「イヌ・ネコ研究」などの印象的な言葉を用いて研究者や博士の世界の現状を整理して解説されています。

それらの現状に対する問題提起だけでなく、その解決策についても具体的に触れられている点が、研究者を目指す方にとっては励みになる書籍だと感じました。


最後に、本書に書かれている印象に残った一節を引用します。

「『新たな独創的な産業技術の勃興」と『Only 1博士』の活躍する時代が到来している。」p.92

今後も研究者のライフプランに関する書籍を紹介していきます。

研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。