
書籍紹介
概要
今回ご紹介する書籍は、研究者の人生について様々な角度から焦点を当てる内容となっています。
本書で取り上げられている研究分野は理系ですが、そのほかの分野でも役に立つ話題が満載です。著者は、理系にも人生設計が必要で、ちょっとした文系力があればもっと人生がうまくいくと考えていると書いています。
著者は、慶應義塾大学医学部教授であり、東京証券取引所のグロース市場に上場している株式会社坪田ラボの代表取締役社長でもあり、まさに本書の内容を体現していっている研究者です。
印象に残ったこと
特に、「研究者こそ経済的自立が必要だ」に内容にはとても共感を覚えました。そのために著者が必要と考えることが、とても分かりやすくまとめられています。
研究が続けられるだけの経済力を身に付ける方法として、起業などの方法が挙げられています。起業と言うとハードルが高いように思えます。ただ、こういった経験は研究の面白さを伝えたり、有益さをアピールしたりする上でも役に立つ経験になると思います。また、経済的自立を達成するためには、安定した収入も必要ですが、複数の収入源を持つことも重要だと感じました。
お金を生み出せる可能性があるのは「自分」であるとして、自己投資の重要性が書かれており、その考え方には賛同できます。投資というと、株式投資などお金に働いてもらうことも重要だと考えますが、投資のための元手が少ない若い方にとっては、自分に対する投資の方が得られるものが大きくなる場合があると思います。
最後に、本書に書かれている印象に残った一節を引用します。
「『大学院を出たけどワーキング・プアだ』という筋書きは自分自身の力で変えていく。
『大学院を出たので自分の人生がこんなに開けた』というストーリーに変えていく。
それが、本当の自分自身の『人生設計』だと思うのだ。」p.244
今後も研究者のライフプランに関する書籍を紹介していきます。
研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。