
書籍紹介
概要
今回ご紹介する書籍は、特に人文系研究者を目指す方にとって道しるべとなる本です。
目次をご覧いただくと一目瞭然かと思いますが、大学院に進学してから専任研究者となるまでの過程で必要となる考え方や実行すべきことが細部に至るまで解説されています。
大学院生が研究を進めていくためのマニュアルとして役に立つだけでなく、大学院生を指導する教員にとっても有益な書籍であると感じました。
印象に残ったこと
第8章において経済的な問題とキャリアの話題について触れられています。
同章では、修士課程、博士課程や博士修了後に生活費を得る方法について一般的なアドバイスが書かれています。また、研究を中断せざるを得ない場合について、家庭の事情、健康上の理由と経済的な理由に分けて書かれており、現実的に起こりうるライフイベントにどのように対処するかといった内容についても書かれています。
将来のことを想像しにくい研究者のライフプランの実際について知ることができる内容で、参考になると感じました。
研究資金の獲得方法や論文の執筆方法といった、研究の推進に役立つ内容が書かれた書籍を読むことはもちろん有益です。一方で、生活面についても書かれている本書のような書籍を読むことも、将来を見据える上では大切だと感じました。
私が大学院生の時にもこのような本を読んでいれば良かったなと感じた書籍でした。
最後に、序章に書かれている印象に残った一節を引用します。
「研究は恋と一緒であり、何も特別なことではありません。」p.1
今後も研究者のライフプランに関する書籍を紹介していきます。
研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。