
資産形成
はじめに
「投資信託はやったほうがいいよ。私は増えているから」
身近な人や知人から、こうした言葉をかけられた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
実際に、投資信託を通じて資産が増えている人がいるのは事実であり、善意からのアドバイスをしている人もいると思います。
一方でお伝えしたいのは、
同じ投資信託であっても、始めた時期や運用期間、積み立て方によって、途中の運用結果には差が生じることがある
という点です。
投資信託を勧める人が良い結果を実感している背景
投資信託で良い結果を実感している人には、いくつかの共通点が見られることがあります。
・比較的長い期間、運用を続けてきたことで、結果を実感しやすかった
・価格変動があっても、積み立てを続けてきた
・生活費とは分けた資金で運用していた
こうした条件が重なることで、結果として評価額が増えているケースもあります。
その経験から「自分には合っていた」「やってよかった」と感じ、周囲に勧めている場合があり、その背景や意図は人によってさまざまです。
同じ投資信託でも、経過は人によって異なる
投資信託は日々価格が変動します。
そのため、
・始めたタイミング
・運用している期間
・積み立ての方法や金額
といった違いによって、途中経過の見え方が異なることがあります。
ある人は「順調に推移している」と感じる一方で、別の人は「思ったより増えていない」「一時的に評価額が下がっている」と感じることもあります。
これは、投資の仕組み上、特別なことではありません。
人に勧められたときに整理しておきたいこと
投資信託を勧められたからといって、すぐに結論を出す必要はありません。
次のような点を整理したうえで考えると、判断しやすくなります。
・何のためにお金を増やしたいのか
・想定している運用期間はどのくらいか
・一時的な評価額の下落をどう受け止められそうか
・今の家計状況に無理が生じないか
これらを確認することで、現在の自分にとっての位置づけが見えてきます。
投資信託は、資産形成の手段のひとつ
投資信託を勧める人が間違っているわけでも、慎重に検討している人が消極的というわけでもありません。
投資信託は、資産形成のための手段のひとつです。
自分の目的や資金状況、想定している運用期間に照らして適していると判断できれば始める。
条件が整っていないと判断した場合は、見送るという選択も十分に合理的です。
どちらの判断も、状況に応じた選択と言えます。
まとめ:他人の結果は参考に、自分の条件で考える
投資信託で良い結果を実感している人の話は、判断材料のひとつとして参考にすることができます。
ただし、その結果にはそれぞれの前提条件や経過があります。
そのまま自分に当てはめられるとは限りません。
自分の目的や家計状況、考え方に照らして、無理のない選択ができているか
という視点を大切にしていただければと思います。
今回の記事が何らかの参考になれば幸いです。
研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。