【書籍紹介】『博士になったらどう生きる?78名が語るキャリアパス』栗田佳代子(監修)岩波書店(2017)

書籍紹介

概要

今回ご紹介する書籍は、主に研究者を目指す方を対象とした書籍です。

本書出版当時の大学院を取り巻く現状と、多様な研究分野の研究者のキャリアパスが具体的に書かれています。

研究者を目指す方だけではなく、現役の研究者でも、研究者としての将来の生き方に大きな不安を感じている方にとっては有益な書籍であると思いました。

また、曖昧な将来の不安を解消していくためのヒントになる情報が本書には書かれていると感じました。

印象に残ったこと

自然科学、人文科学、社会科学といった多くの分野の、78名ものキャリアパスが書かれており、いろいろな分野における研究者を目指す方にとって参考になると思いました。

本書で登場するキャリアパスを同じように歩むことはできないと思いますが、本書を読むことで、ある分野の研究者が、何歳ぐらいで、どのようなライフイベントを経験してきたのかを具体的に知ることができ、自身の将来を考えるきっかけになると思います。

本書の中から研究者としての目標となる人物やロールモデルを見つけ、自身の目標を設定することにも役立つのではないかと感じました

最後に、本書に書かれている印象に残った一節を引用します。

「研究者は孤独になりがちですが、価値観を同じくする他者と共同し助け合うことで、よりはやくより遠くに行けるのではないかと思います。」p.45

今後も研究者のライフプランに関する書籍を紹介していきます。

研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。