【家計管理】卵の価格から考える、判断の材料としての過去の記憶

家計管理

卵は日常的に購入される食品であり、価格の変化を実感しやすい存在です。

スーパーなどのお店で卵の価格を見たとき、私たちは何かと比較して、自然と「高い」「安い」と感じることがあります。

今回の記事では、卵の価格を入り口に、過去の記憶や経験がどのように価格の感じ方に影響を及ぼし、購入するか否かの判断の材料になっているのかという点について考えてみます。

「前はもっと安かった」という考えが浮かぶとき

卵の価格を見た瞬間に、
「前はもっと安かった気がする」
「最近高くなったように感じる」
といった考えが浮かぶことがあります。

このとき私たちは、正確な価格データを思い出しているわけではないことが多いと思います。

過去に購入した時の価格や、そのときの印象といった記憶が、現在の価格の感じ方に反映されているように思われます。

買い物の場面で、記憶が判断に使われる

実際にスーパーで買い物をしていると、卵売り場の前で「今日は高いな」と感じて、少し立ち止まることがあります。

そのとき頭の中では、
「前にこの店ではもっと安かった」
「この前はもう少し安く買えた気がする」
といった記憶が思い出されることがあるのではないでしょうか。

また、同じ卵であっても、

「あっちのスーパーではもっと安かった」
「この店は少し高い気がする」
と他の店で見た価格やそのときの状況を思い出すこともあると思います。

「もう少し待てば下がるかもしれない」と考える背景

価格が上がっていると感じると、「いずれ下がるかもしれない」と考えて購入を見送ることがあります。

過去に価格が下がった経験や、「待てば安くなったことがあった」という記憶が、この判断の材料になっている可能性があります。

ただ、インフレが続く現在の状況では、その記憶に基づく判断が適切ではない可能性もあります。

客観的な価格動向という別の判断材料

卵の価格の動向については、農林水産省のホームページでデータを確認することができます。

過去の最安値や最高値、価格の推移を知ることも可能です。

ただし、日常の買い物の場面で、こうしたデータを意識しながら判断している人は多くないかもしれません。

定点的に調査されてきた価格データと、買い物中に浮かぶ記憶や感覚は、別々の判断材料として存在しています。

判断の材料を一つにしないという考え方

過去の記憶や感覚は、判断にとって大切な材料です。

一方で、価格動向といった継続的に調査されてきたデータを、もう一つの判断材料として並べてみることで、買う、買わない、少し様子を見る、といったように行動が変わる可能性があります。

おわりに

卵の価格は、判断のしかたを考えるための身近な入り口です。

私たちは、目の前の価格だけでなく、自分自身の過去の経験や記憶を判断材料として使いながら、日々の選択をしていると思います。

こうした判断のしかたは、卵に限ったものではありません。

日用品や食品、サービスなど、さまざまな物を購入するときにも、
「以前はもっと安かったな」
「このくらいなら高く感じる」
といった感覚が、自然と判断に関わっているようです。

その一方で、価格動向といったデータを見てみることも、判断の材料を増やす一つの方法と言えそうです。

過去の価格の推移を知ることで、自分がどの記憶や感覚をもとに判断していたのかに、
あらためて気づくこともあります。

次に何かを買うとき、
「いま、自分はどんな記憶を材料にして判断しているのだろうか」
「別の見方はないだろうか」
と少し立ち止まってみることが、自分が納得できる選択をするためのヒントになるのかもしれません。

今回の記事が何らかの参考になれば幸いです。

研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。