
家計管理
最近は株価が堅調に推移しています。
投資信託や株式を保有している方の中には、含み益が大きくなっている方もいらっしゃるかと思います。
証券口座を開き、評価額が増えているのを見ると、気持ちが少し明るくなるものです。
資産形成に取り組んできた結果が数字として表れるのですから、それは自然な反応と言えるでしょう。
ただ、その心の変化は、思っている以上に家計へ影響しているかもしれません。
資産効果という考え方
経済学には、「資産効果(Wealth Effect)」という考え方があります。
株式や不動産などの資産価格が上昇すると、資産が増えたという実感から、消費行動にも変化が現れることがあるというものです。
ただし、消費行動の変化として、「誰もが支出を増やす」ということではなく、そのような傾向が見られる場合があるということです。
含み益は家計に影響することもある
ご存知のように、含み益は、まだ実現していない利益です。
それでも含み益が増えると、「少し余裕ができた」と感じることがあります。
その結果、外食が増えたり、旅行を計画したり、以前なら見送っていた買い物をしたり。
こうした行動の背景には、実際は含み益であっても資産が増えた、と感じることがあるようです。
もちろん、支出が増える理由は一つではありません。
物価の上昇やライフスタイルの変化など、さまざまな理由が重なっています。
それでも、「資産の評価額が自分の判断に影響していないだろうか」と考えることは、資産形成、日々の家計管理に役立つと思います。
知っていると、見え方は変わる
資産効果という考え方を知っていると、自分の家計を少し違った角度から見ることができます。
最近、支出が増えていないだろうか。
評価額が増えた安心感が、知らないうちに家計に関する判断へ影響していないだろうか。
そんな問いを、自分に向けてみることができます。
知識の役割は、「自分の状況を冷静に見つめる視点を与えてくれること」にもあります。
株高のときこそ、家計も見直してみる
株価が上がることは、資産形成に取り組んできた人にとって嬉しい出来事です。
だからこそ、そのタイミングで家計も振り返ってみてはいかがでしょうか。
支出内容は以前と変わっていないか。
家計のバランスは保たれているか。
今の資産配分は、自分の目的に合っているだろうか。
株高などで資産評価額が上昇している時というのは、一度整理してみる良い機会になるかもしれません。
おわりに
株価が上がると、証券口座を開くのが少し楽しみになります。
それは自然なことだと思います
一方で、その評価額が、知らないうちに家計や支出の判断に影響していることもあるようです。
資産効果という考え方は、そのような人の行動を説明する一つの視点です。
もちろん、すべての人に同じように当てはまるわけではありません。
しかし、「今の自分はどうだろう」と振り返ってみることには意味があると思います。
もし最近、証券口座を見る機会が増えているのであれば、そのタイミングで家計簿やクレジットカードの利用明細も確認してみてはいかがでしょうか。
支出は以前と変わっていないでしょうか。
気付かないうちに増えているものはないでしょうか。
今回の記事が何らかの参考になれば幸いです。
研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。