ライフプランニング

【ライフプランニング】奨学金を繰り上げ返済して後悔した話

家計管理

「早く返すと安心」という感覚との距離

奨学金は、早く返したほうがいい。

そう考えること自体は、特別なことではないのかもしれません。

毎月の返済が続く状態は、どこか落ち着かない。

利息を払っていることにも、少し引っかかりを感じる。

だから、まとまったお金ができたときに繰り上げ返済を選ぶ、という流れは自然にも見えます。

実際に、有利子の奨学金をまとめて繰り上げ返済したことがあります。

返済が終わったときは、気持ちが軽くなった感覚がありました。

ただ、そのあとに残るものについては、少し別の見方もできそうです。

今回は、個人的な経験に基づく奨学金の話題です。

返したあとに残るもの

繰り上げ返済をすると、負債は減ります。

それと同時に、手元のお金も減ります。

当たり前のことではありますが、ここはあまり意識されないこともあります。

返済が終わることで、毎月の負担は軽くなる一方で、いざ何かあったときに使えるお金は少なくなっている状態になります。

すぐに困るわけではないとしても、
「返済はなくなったが、手元資金も減っている」という状態になります。

また、振り返ってみると、一括で繰り上げ返済に使ったお金は、別の用途に使うこともできたかもしれません。

例えば、若いうちにしかできない経験に充てるという選択も、当時は考えられた可能性があります。

金利だけでは決めきれない部分

奨学金は、他の借入と比べると金利が低いことが多いと言われています。

そのため、繰り上げ返済によって減る利息も、大きくはならない場合があります。

もちろん、利息が減ること自体には意味があります。

ただ、それと引き換えに手元資金が減ることをどう捉えるかは、人によって変わりそうです。

例えば、

・しばらく使う予定のないお金なのか
・急な支出に備えておきたいお金なのか

同じ金額でも、その位置づけによって見え方は変わってきます。

「早く返したい」と思いやすい理由

それでも、繰り上げ返済を選びたくなるのは、数字だけではない部分が影響しているのかもしれません。

借りている状態が続くことに、なんとなく落ち着かなさを感じる。

完済という区切りがあることで、ひとつ終わった感じがする。

こうした感覚は、行動を後押しする要素になりやすいようにも見えます。

一方で、手元にお金を残すという選択は、見た目としての変化があまりありません。


何もしていないように見えてしまう分、納得しにくい場面もあるのかもしれません。

繰り上げ返済をしないという選択も考えられる

繰り上げ返済という選択を取ること自体は、ひとつの考え方です。

ただ、繰り上げ返済をしないという選択も考えられます。

例えば、

・返済はそのまま続ける
・手元資金をある程度残しておく

こうすると、負債は残りますが、使えるお金の幅は保たれます。

どちらがよいかというよりも、何を優先するかによって、選び方が変わってくる部分といえそうです。

おわりに

繰り上げ返済は、安心につながりやすい選択のひとつです。

一方で、資金の持ち方という視点で見ると、少し違った見え方も出てきます。

負債を減らすことと、手元に残すこと。

どちらにも、それぞれの意味があります。

「早く返すほうがいい」と感じるときほど、その前提を一度整理してみる余地はあるのかもしれません。

今回の記事が何らかの参考になれば幸いです。

研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。