資産形成

【資産形成】株価を見ることが、投資行動を変えているのかもしれません

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株を持っていると、株価が気になることはないでしょうか。

取引時間になれば、今はいくらになっているのか確認する。

上がっていれば、少し気分がよくなる。
下がっていれば、少し気分が重くなる。

そして、しばらくすると、また株価を確認する。

さっきより上がっている。
今度は下がっている。

株価の動きに合わせて、気分まで少し動いていることがあります。

考えてみれば、少し不思議です。

まだ株を売ったわけではありません。

生活に何か変化があったわけでもありません。

ただ、画面に表示された数字が変わっただけです。
それなのに、気分が変わる。

そうなると、気になるのは、その先です。

株価を見て生まれたこの気持ちは、投資の判断にも関係してくるのでしょうか。

買ったときは、もっと上がると思っていた

例えば、2,000円で株を買ったとします。

2,000円より上がると思ったから、買ったのでしょう。

ところが、株価が1,700円まで下がってしまいます。

株価を確認するたびに、

「まだ1,700円か」
「いつ戻るのだろう」
と気になってくるかもしれません。

1,700円になったのは一度なのに、見るたびに同じ数字を目にします。

そして、そのたびに含み損を意識する。

株価が下がったことに加えて、下がっている状態を何度も確認することも、気持ちのしんどさにつながっているのかもしれません。

「やっと戻った」とき、売りたくなるのはなぜでしょう

しばらくして、株価が2,000円まで戻ってきました。

すると、何度も含み損の状態を見ていたがために、

「やっと戻った」

と感じます。

そして、

「もう売ってしまおう」

となる。

いわゆる「やれやれ売り」です。

ここで少し考えてみます。

2,000円で買ったときには、それより上がると思っていたはずです。

その間に投資した企業の状況が変わったり、最初に買った理由がなくなったりしたのであれば、売るという判断もあるでしょう。

でも、そうした変化がないのに「買値に戻ったから、もういいか」となるのだとしたら、少し不思議です。

もしかすると、手放したいのは株そのものではなく、その株を持っている間に感じていたしんどさなのかもしれません。

「やっと戻った」
「これでマイナスを見なくていい」
「もう気にしなくていい」

そんな気持ちから、売りたくなることもあるのではないでしょうか。

株価を見なければ、違う行動になっていたかもしれません

では、1,700円まで下がっていても、ほとんど株価を見ていなかったらどうでしょうか。

値動きそのものは変わりません。

2,000円から1,700円になり、そこから2,000円まで戻ります。

ただ、1,700円の時期に、その数字を何度も目にすることはありません。

そうすると、2,000円に戻ったときの感じ方も、少し違っていたかもしれません。

「やっと戻った」というより、「まだ上がっていないのか」と捉える可能性があるかもしれません。

企業の業績や事業環境など、投資したときの前提が変わっていないかを確認することは大切です。

ただ、短期的な値動きを頻繁に確認する必要があるのかは、少し考えてみてもよさそうです。

「ほったらかし」には、こんな意味があるのかもしれません

長期投資では、「ほったらかし」という言葉を聞くことがあります。

何も確認しないという意味ではなく、短期的な値動きとは少し距離を置く、という意味で考えると分かりやすいかもしれません。

株価が下がるたびに不安になり、戻るたびに「もう売ろう」と思う。

そんなことを繰り返していると、いつの間にか、最初に決めた投資の理由よりも、そのときの気持ちを優先してしまうことがあります。

だからこそ、長期投資では、必要な情報は確認しながらも、短期的な株価とは少し距離を置く。

株価はただの数字と考えることもできます。

でも、その数字を見ると、私たちは何かを感じます。

そして、その「感じたこと」が、売る、買う、待つといった行動に影響することがある。

そういった可能性があることを前提として、投資を考え直してみるのも良さそうです。

今回の記事が何らかの参考になれば幸いです。

研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。