
書籍紹介
概要
今回ご紹介する書籍では、社会人でお子様をお持ちの著者が勤務先を休業して、大学院に入学し、教育学修士と教員免許を取得した際の体験談が書かれています。
大学を卒業後、そのまま大学院に進学するのではなく、社会人経験を積んでから家族もいる状況で大学院に進学する場合にどのようなことを経験するか、著者の正直な心情も含めて赤裸々に書かれています。
印象に残ったこと
父親一人でまだ小さい子ども二人を連れて大学院に進学し、大変な日々を送りながらも修士を取得された、著者の学び直しに対する熱い想いに感服しました。
周囲の大学院生を含む人達の協力を得て、様々なトラブルを乗り越えていく姿をそのまま真似することは難しいと感じる点はありましたが、「トラブルが起きても意外と何とかなるかもしれない。」と考えることもできました。
奨学金の貸与や授業料免除におけるハードルについても大学の担当者から説明された内容について実体験を元にして書かれており、参考になります。
著者も記されているように、「リスキリングと子育ての両立」を促進するためには、本書のような具体的な体験談も参考にして支援の仕組みを考えていくことが重要だと感じました。
最後に、序章に書かれている印象に残った一節を引用します。
「子育てと大学院での勉強の両立は生半可なものではなかったにせよ、
そこで学んだ教育学は、学校教育だけではなく、子育てにも大いに役立った。
大学で学んだことをそのまま子育てに応用できるという意味では、
教育学はまさに『役に立つ』学問である。」p.183
今後も研究者のライフプランに関する書籍を紹介していきます。
研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。