
書籍紹介
概要
今回ご紹介する書籍は、特に女性の科学者を目指す高校生、大学生、若手研究者に向けて書かれた本です。
猿橋賞は、自然科学の分野で優れた業績を収めた女性科学者に贈られる賞です。
受賞した女性科学者の研究内容だけでなく、それぞれの人生について振り返った内容も書かれています。また、若い方々に対するメッセージも書かれていて、勇気づけられる書籍だと感じました。
印象に残ったこと
優れた業績を収めた科学者であっても、そのような業績を収め受賞に至るまでには、いくつもの壁を乗り越え苦労をしてきたことが分かります。
著者らの研究内容に関して書かれた部分が多いものの、育児と仕事、研究をどうやって両立させてきたかについても書かれています。この内容は、女性研究者としてのライフプランを描く上で参考になると感じました。
また、著者によっては、女性研究者が少なかった時代を乗り越えてきた経験があり、その経験を元に、科学者を目指す若い方々を心から応援しているということが伝わってきました。
最後に、序章に書かれている印象に残った一節を引用します。
「若いときにはわからず後になって気づくのは、人生の時間は限りがあること、それをどう生かすかは自分次第だということだ。」p.155
今後も研究者のライフプランに関する書籍を紹介していきます。
研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。