
家計管理
もう挫折しない!お金が勝手に貯まる・増える「仕組み」の作り方
「今度こそ、貯めるぞ!」
そう心に誓ったのに、気づけばいつもの浪費パターンに逆戻り……。
給料日には「今月こそ貯蓄用の口座に移そう」と思っても、株価が下がった時を見計らって「よし、今だ!」と投資しようと思っても、新しい家計簿を買って「今度こそ記録するぞ」と意気込んでも、なかなか続かない。
そんな経験、ありませんか?
実はこれはあなたの「意志が弱いから」ではなく、人間なら誰もが持っているごく自然な傾向のようです。
貯蓄も投資も家計管理も、続けるのが難しいのは、手間がかかる割に、すぐには望む結果が見えにくいからかもしれません。
例えば、給料が振り込まれてから貯蓄用口座に移すには少しでも手間がかかりますよね。そして、毎月少しずつ貯蓄口座に移したところで、劇的にお金が増えるわけではありませんよね。また、数ヶ月続けても、大きな変化は感じにくいもの。これでは、モチベーションを保つのが難しいのも当然です。
意志の力に頼るのをやめて、環境の力を味方につける
ここで、取り上げたいのは、「意志の力」に頼るのをやめて、「環境の力」に頼るという発想です。
どういうことかというと、あなたが「自分でやろう」と思っていたことを、環境を調整することで最初から「自動化」してしまうのです。一度自動化の設定をしてしまえば、あとは放っておくだけ。
これが、お金の目標の達成を劇的に加速させる仕組みです。
では、具体的にどんな「自動化」があるのでしょうか?
今日から始められそうな3つの方法をご紹介します。
1:給与の「自動振り分け」で、”貯まる”を当たり前にする
「給料が入ったら、まず貯蓄に回す!」と決めても、つい先に使ってしまうことがあります。これを防ぐために、給与が振り込まれた瞬間に、自動で貯蓄用口座にお金を移動させる方法を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
例えば・・・
- 会社の給与担当者に相談し、給与の一部を最初から別の貯蓄用口座に振り込んでもらうようにする
- 銀行の自動振替サービスを利用し、給与が振り込まれたらすぐに、設定した金額を自動で貯蓄用口座に移す
これだけで、あなたは「貯蓄をする」という行動そのものをしなくて済みます。勝手にお金が貯まっていくので、意志の力は不要。気づいたらお金が貯まっている!ということになればうれしいですね。
2:積立投資の「自動設定」で、習慣にする
「株価が下がった時に買いたい」、「毎月忘れずに積立しよう」と思っていても、忙しかったり、タイミングを見逃したり、なかなか継続は難しいものです。そんな時に役立つのが、積立投資の自動設定です。
証券会社で、購入したい金融商品と金額、購入頻度(毎月など)、購入日、引き落とし口座などを設定するだけ。
一度設定すれば、あとは決まった日に決まった金額が自動で投資されるので、積立てるのを忘れたり、株価の変動に一喜一憂したり、買い時を悩んだりすることがなくなります。
もちろん、投資対象の商品内容や手数料について理解した上で始めることは大前提です。しかし、一度設定してしまえば、あなたは購入資金の引き落とし口座に資金を用意しておくだけ。それさえ、給与口座から自動で振り替えられるようにしていれば、本当に手間なく、そして忘れることなく、着実に資産形成を進めることができますね。
3:家計簿アプリの活用で、”見える化”を手間なく実現
「家計簿をつけなきゃ」と思いつつ、レシートをため込んでしまったり、入力が面倒になったり…。家計管理が続かない原因も、その「手間」にありそうです。そこで頼りになるのが、自動家計簿アプリです。
多くの家計簿アプリが、銀行口座やクレジットカード情報などを連携する機能を備えています。
一度連携設定をすれば、収入や支出、口座残高が自動でアプリに反映され、画面上でいつでも確認できます。レシートを読み込む機能がついたものも。
利用にあたっては、ログインIDなど個人情報の取扱いについて各アプリがしっかりと対策しているかを確認する必要はありますが、この機能を使えば、手作業での入力の手間が大幅に削減されます。あなたの「お金の流れ」が自動で「見える化」されるので、無駄遣いを早期に発見し、楽な家計管理に繋げることができます。
最初の一歩を踏み出せば、あとは楽ちん!
今回ご紹介した自動化の仕組みは、どれも「最初に一度設定してしまえば、あとは自動で続けられる」という点が共通しています。一度契約などを見直せば効果が続く固定費の削減と似ていますね。
意志の力に頼って頑張り続けるのは大変です。しかし、環境の力を味方につけ、自動化の仕組みを一度構築してしまえば、とても楽に貯蓄や資産形成を実行することができます。
今回は、意志の力にあまり頼らずに、自動化の仕組みによってお金に関する悩みを解消する方法について取り上げました。
何らかの参考になれば幸いです。
研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。