
家計管理
「持続可能な開発(Sustainable Development)」という概念があります。
1987年に公表された「環境と開発に関する世界委員会」の報告書『Our Common Future』では、
「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」
という考え方が示されました。
この考え方は、環境問題や社会政策だけでなく、個人のお金の使い方にも重ねて考えることができそうです。
お金にも「持続可能性」という視点がある
私たちは日々、さまざまな目的でお金を使っています。
毎日の暮らしを支えるためのお金。
趣味や旅行など、今を楽しむためのお金。
そして、将来に備えるためのお金。
例えば、
- 日々の生活費
- 趣味や外食
- 健康や美容、学びへの支出
- 老後や医療への備え
- 貯蓄や資産形成
など、お金の使い道にはさまざまなものがあります。
こうしたお金の使い道を考えるとき、
「いつの自分のために使うお金なのか」
という視点を持つことは、一つの整理の方法になるのかもしれません。
現在の満足を優先しすぎると、将来の余裕が小さくなることがあります。
一方で、将来への備えばかりを重視すると、今の生活の楽しみが後回しになってしまうこともあります。
だからこそ、「今の自分」と「未来の自分」の両方を踏まえて、お金を配分していくことが、お金との付き合い方を考えるヒントになるのかもしれません。
「持続可能」は「我慢」だけではない
「持続可能」という言葉には、
“限られたものを我慢しながら分け合う”
という印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし、本来の「持続可能」という考え方には、
「未来を損なわない形で、現在も大切にする」
という視点も含まれています。
社会全体でいえば、
- 技術革新
- 教育
- 生産性向上
などによって、長期的に豊かさを維持しようとする取り組みがあります。
個人のお金の使い方でも、
- 健康を維持すること
- 学びにお金を使うこと
- 資産形成に取り組むこと
などが、将来の安心につながる場合があります。
単に支出を抑えるだけではなく、
「今と未来のバランスを取りながら整えていく」
という視点が、持続可能なお金の使い方につながっていくのかもしれません。
今の自分と、未来の自分の声を聞いてみる
お金は、単に「何に使うか」だけでなく、
「どの時間の自分を支えるために使うのか」
という見方もできるのかもしれません。
お金を使うという行為は、現在の生活だけでなく、未来の生活にもつながっています。
だからこそ、ときには、
- 今の自分
- 来年の自分
- 数年先の自分
- 数十年先の自分
それぞれの自分を想像しながら、お金の使い方を考えてみる。
「今の自分は、何を大切にしたいのか」
「未来の自分は、どのように感じるだろうか」
そんなふうに、今と未来の両方からお金と向き合うことで、今の自分も、将来の自分も、どちらも大切にできるのかもしれません。
今回の記事が何らかの参考になれば幸いです。
研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。