
資産形成
「あなたの資産は何ですか?」
そう聞かれたら、何を思い浮かべるでしょうか。
預貯金。
株式や投資信託。
不動産。
どれも一般的に資産と呼ばれるものです。
金額として表すことができ、自分がどのくらい持っているのかも把握しやすいものです。
では、少し別のものについて考えてみます。
これまでに身につけた知識はどうでしょうか。
仕事を通じて得た経験はどうでしょうか。
健康な体はどうでしょうか。
あるいは、困ったときに相談できる人との関係はどうでしょうか。
これらは預貯金や不動産とは性質が異なります。
それでも、資産という言葉を考えるときに、一緒に考えてみる価値はあるかもしれません。
資産と呼ばれるものの共通点
預貯金にはさまざまな使い道があります。
急な出費に備えることもできますし、将来の選択肢を広げることにもつながります。
不動産や株式についても同じような面があります。
持っていること自体が目的というより、暮らしや将来を支える役割が期待されていることが少なくありません。
そう考えると、資産として認識されやすいものには、ある共通点があるようにも見えます。
それは、今だけではなく、これから先の生活や選択を支える存在であることです。
もちろん、人によって考え方は異なります。
ただ、このような見方をすると、預貯金や不動産以外のものにも目が向くかもしれません。
知識や経験はどうでしょうか
知識や経験は、銀行口座の残高のように確認することはできません。
しかし、何か新しい仕事に取り組むときや、問題に向き合うとき、それまで積み重ねてきたものが役立つことがあります。
初めて経験する出来事であっても、過去の経験から判断の手がかりを見つけられることがあります。
仕事だけではありません。
子育てや地域活動、趣味の世界でも、それまでの経験が生かされる場面はあるでしょう。
学んできたことや経験してきたことは目立ちにくいものです。
けれども、日々の行動や判断を支えていることは少なくありません。
健康や人との関係はどうでしょうか
健康について考えてみると、普段は意識する機会が少ないかもしれません。
それでも、働くこと、学ぶこと、出かけること、誰かと時間を過ごすことなど、多くのことの土台になっています。
人との関係についても同じことが言えそうです。
相談できる人がいる。
助けを求められる相手がいる。
安心して話せる場所がある。
こうしたものは数字で表せません。
けれども、人生のさまざまな場面で支えになることがあります。
もちろん、人との関係や健康を資産と呼ぶかどうかは人によって考え方が分かれるでしょう。
ただ、自分の生活を支えているものとして眺めてみることはできそうです。
あなたの資産は何ですか
改めて最初の問いに戻ります。
「あなたの資産は何ですか?」
預貯金や投資を思い浮かべる人もいるでしょう。
知識や経験を挙げる人もいるかもしれません。
健康や人との関係を大切なものとして考える人もいるでしょう。
どれを資産と考えるかに決まった答えがあるわけではありません。
ただ、資産という言葉から連想するものを少し広げてみると、
自分を支えているものの見え方が変わることがあります。
通帳や評価額には表れないものの中にも、
今の自分を支え、これからの選択を支えてくれるものがあるかもしれません。
今回の記事が何らかの参考になれば幸いです。
研究者と研究者を目指す方々が、やりたいことをあきらめないでいられることを願って。